#008 DYSLEXIC THINKING(カンヌ2022/PR部門/シルバー)

SDGs

スティーブン・スピルバーグは、なかじまが世界で2番目に好きな監督です。
子どものころからE.T.やジュラシック・パーク、インディ・ジョーンズが大好きで、シンドラーのリストはナチスと戦争のおそろしさを、ジョーズは自然界のおそろしさを教えてくれました。今になって観ると、とにかく映像によるストーリーテリング力におどろかされます。観るだけで何が起きているのか大体わかるので、無声でもそれなりに楽しめるのではないでしょうか。

そんなスピルバーグ監督は、ディスレクシア(発達性読み書き障害)。字の読み書きに困難を伴う学習障害の一種で、人によって、文字がゆがむ、文字が反転して見える、文字と発音が一致しないといったさまざまな症状が現れるそうです。監督の場合はそのこともあって、映像表現スキルが著しく高くなったのかもしれません。

今回はそんなディスレクシアの方々に寄り添い、言葉ひとつで世の中の障害に対するイメージを変えた、あっぱれな「愛あるアイデア」です。

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■DYSLEXIC THINKING(2:15)
https://youtu.be/D5Phdr6wUMs?t=33

■キーアイデア
DYSLEXIC THINKING(「ディスレクシック」思考力)

■内容
世界の5人に1人は「ディスレクシア(発達性読み書き障害)」とされる中、97%の人々は障害に対してネガティブなイメージを持っていた。しかし、調査の結果、障害を持つ多くの人たちが論理的な思考を持っていたり、問題解決能力やリーダーシップが高いということがわかった。そこで、銀行、書籍、航空会社事業などさまざまな事業に携わるVirginグループは、世界最大のビジネスSNS・Linkedinとディスレクシアの成功者たちが運営する寄付団体・Made by DYSLEXIAとタッグを組み、障害を持つ人々がそのことを示す「ディスレクシック思考力」というスキルとしてLinkedinに表示できるようにした。

■コメント
障害をスキルへと昇華させることで、人々の障害への見方を変えた、まるで魔法のようなアイデアだと感じました。
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余談ですが、「一番好きな映画監督はだれ?」と訊かれれば、私はまちがいなく「ポン・ジュノ監督」と答えます。社会派作品からエンタメ寄りの作品まで幅広くつくられているのですが、考え抜かれた緻密な脚本、1カット1カットちゃんと意味を感じさせる美しすぎる映像、説得力のある役者の演技にいたるまで、惚れぼれします。殺人の追憶も、母なる証明も、グエムルも、スノーピアサーも、オクジャも、アカデミー賞作品賞とカンヌのパルム・ドールの2冠を達成したパラサイトも大好きです◎

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