「愛あるアイデア」に対し、私が一方的に感じている愛の正体はなんなのか。
それはひとえに「だれかへの想い」ではないかと思います。
だれかを笑顔にしたい。だれかを勇気づけたい。だれかのくらしをよくしたい。そんな想いが垣間見える作品に出合うたび、なんだかうれしい気持ちになります。
「だれか」は、身近な人や商品/サービスを利用する生活者であることが多いと思いますが、ブランドやクライアントの場合もあると思います。例えば、あまりお金がないブランドが抱える課題を、一生懸命知恵を絞って、低予算で解決する。これも、愛の一つではないかと考えています。
本日ご紹介するのは、そんなお金がないブランドのPR施策。タイムリーなニュースにアイデアをプラスするだけで、メディア費ゼロで1億1700万インプレッションを稼いだ、愛の国フランスの「愛あるアイデア」です。
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■Outlaw runners(01:15)
■キーアイデア
法を犯すランナーたち
■内容
2021年8月31日、自動車事故を減らすため、パリを走るクルマの速度制限が時速50kmから30kmに引き下げられ、スピード違反を取り締まるためのカメラが数多く設置された。多くのパリ市民がこのことに対して不満を抱える中、小さなランニング専門店“DISTANCE”は、カメラのある場所で自社のウェアやシューズを身にまとったランナーたちに時速30km以上の速さで走らせた。ランナーたちがスピード違反する様子を撮影し、モノクロ写真を屋外でゲリラ的に公開したり、ソーシャルメディアや店舗に掲載することで、大きな話題を生み出した。
■コメント
タイムリーなニュース文脈にうまく乗っかっているだけでなく、「ランニング」と掛け合わせながら、パリ市民たちが話題にしたくなるようなアイデアへと昇華させた点がお見事です。
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なかじまの担当案件は低予算であることが多いため、企画を考えるとき、ついついそのことをハードルに感じてしまいがちです。でも、このアイデアを見て、心を入れ替えようと思いました◎



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